月曜日から始まった日経新聞の「AIと世界」。
今回の欧州出張で感じた静かな恐怖と 重なりました。
シャンゼリゼのマクドナルドでは、注文は全て壁際の大きなタッチパネルで 最新のインテリアショップでも販売員がいない代わりに 店内にある無数のipadで、欲しい家具の素材、色やスペックを 確認して、必要ならば画面の続きで簡単に自分にメール送信添付でき る。
出国の際の空港でも、チェックインからスーツケースを預け バゲッジ・タグも自分でくくりつける。 スーツケースの重さもデジタルで表示される。
23kgを多少超えても、人間相手なら「・・今回だけよ」と、笑顔で 送り出してくれたケースが多々あったが、冷酷な機械には通用しない。 パスポートコントロールも今回無人で、機械にかざした。 どんどん自動化へ。手間も省け便利なんだけど・・人間との触れ合いが皆無に。融通が利かないのも困ったもの。
以前読んだ小説の内容。 自然界には、必ず食物連鎖の法則が成り立つ。
唯一、その法則に当てはまらないのが人間。
人間を捕食する頂点捕食者がいないからだ。
だから、人間の中に突然変異で人間の生命をエネルギーとして
吸い取る頂点捕食者が存在する・・・というストーリー。
SFちっくで現実離れしているが
・・職業観からすると、AIは間違いなく頂点捕食者となりうる。
AIでどんな社会を作るのか、問われているのは人間だ。 便利なモノ、コト、サービスに流されやすい人間。 便利は武器や凶器にもなり得る。 人は生まれながらに善なのか? だとしても、AIとの共存でAIを使う側と使われる側の 人間の未来は・・理想的な暮らしを築けるのか・・・ 。
便利を良しとせず、人間らしい暮らしをする欧州の空気が 好きな私にとって
今回の出張は色々考えさせられた。
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